コラム
スタッドレスタイヤの寿命はどう見る?買い替える時期と長持ちの方法を解説
タイヤは季節によって換えるもの。ところがタイヤは安いものではありません。可能であれば寿命が来るまで大切に使いたいですよね。しかし去年使っていたスタッドレスタイヤは今年も使えるのでしょうか?また、安く買える中古のスタッドレスタイヤは安全なのでしょうか?今回はスタッドレスタイヤの寿命と買い替えるタイミング、次に購入すべきスタッドレスタイヤを紹介します。
スタッドレスタイヤの構造
まずはスタッドレスタイヤの作りから。スタッドレスタイヤのゴムは内側は硬く、外側は柔らかい素材のゴムで作られている2重構造になっています。この理由は、雪道で止まれるように柔らかいゴムのみで作ってしまうと安定せずハンドルがしまうからです。
また、タイヤにはゴムを柔らかさを保ち、老化を防止するためにオイルが含まれています。このオイルは年数の経過や日光、熱等によって徐々に外に染み出してしまいます。
夏タイヤよりも溝が深く柔らかいため、雪上でも柔軟にひっかかり走行できます。
スタッドレスタイヤの状態を確認する方法
次にスタッドレスタイヤを交換するべきか、見るポイントを紹介します。
ゴムの減り
まずはプラットホームを見ましょう。スタッドレスタイヤはサマータイヤと異なり、ゴムが半分減ったら寿命と言われています。その半分を確認できるのがプラットホームです。
ゴムが半分減ると外側の柔らかい部分はほとんどなくなっていて、硬い2層目のタイヤになってしまいます。そうすると雪や氷の上でキュッととまれなくなります。
年数
一般的には製造年数4〜5年が寿命だと言われています。先ほどタイヤにはオイルが含まれていると述べましたが、そのオイルが蒸発してしまうからです。ここでポイントなのが、買ってからではなく、作られてから4~5年だということです。ではどのようにして製造年数を確認すれば良いのでしょうか。
製造年数はタイヤの側面に記載されていますが、少しわかりにくいので、図で解説します。
これはタイヤ側面の4桁の数字で確認できます。例えば1234の場合、はじめの2桁12週 後の2桁34は西暦を表しています。つまり1234からは2034年の12週目に製造されたタイヤということがわかります。
硬さ
スタッドレスタイヤはその柔らかさを利用して雪道を走ることができます。タイヤが硬くなる原因はやはりオイルが染み出してしまうこと。さらに年数に関係なく不適切な保管をしていると、ゴムの硬くなるスピードは上がってしまい早く寿命がきてしまいます。新品のスタッドレスタイヤの硬度は一般的に45ですが、55を超えていたら注意しましょう。60を超えると買い替えをおすすめします。
タイヤの硬度は硬度計を買って調べるか、カー用品店、ガソリンスタンドでも調べてもらえることがあります。気になる方は調べてもらいましょう。
中古のスタッドレスタイヤは安全?
ネット通販や中古品を取り扱うカー用品店で買える中古のスタッドレスタイヤは安全に使えるのでしょうか?
中古スタッドレスタイヤのメリット
安くスタッドレスタイヤを購入できること
中古スタッドレスタイヤのデメリット
減り、年数、硬さによっては、1,2年しか使えない
中古でスタッドレスタイヤを買う際には、製造年数や残り溝が何㎜なのか、ヒビや傷を写真で確認するようにしましょう。問題なければ中古のスタッドレスタイヤでも十分な走行が可能です。
寿命を延ばすには
スタッドレスタイヤを長持ちさせるには、ゴムの減り対策と柔らかさを保持する必要があります。
ゴムの減り対策にはタイヤローテーション
フロントタイヤはショルダー部、リアタイヤはセンター部の摩耗が起こりやすいです。そのため、前後を入れ替えることで偏摩耗を予防します。
柔らかさを保持するには適切な保管を
スタッドレスタイヤを長く使い寿命をのばすには、使わない時期の保管方法が重要です。自宅での最も安全なタイヤの保管方法は、「日光・水分・オゾンの当たらない倉庫などの屋内で横置き」です。屋内に場所がない方は、タイヤカバー、すのこなどを使い、保管しましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください!
タイヤの保管に決まりはあるの?長持ちさせる方法と注意点を詳しく解説!
スタッドレスタイヤを復活させる方法がある?
オイルが染み出して硬くなり寿命が来てしまったスタッドレスタイヤに、表面からオイルを塗ることで柔らかくするという方法があります。
しかしこの方法は危険な部分も…詳しくはこちらの記事をご覧ください!
硬くなったスタッドレスタイヤは復活できる?噂の方法は危険なのか解説します。
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まとめ
スタッドレスタイヤの交換時期を見極めるには「ゴムの減り・製造年数・ゴムの硬さ」を見ましょう。また、スタッドレスタイヤは中古品でも十分使用可能なものが流通しています。ぜひ探してみてください。
特にスタッドレスタイヤは走行の安全に大きく関わる部分。安全第一で、運転を楽しみましょう。