コラム
タイヤの保管に決まりはあるの?長持ちさせる方法と注意点を詳しく解説!
タイヤは季節によって換えるもの。交換したのはいいですが、もとのタイヤの保管場所に困ってしまいますよね。タイヤは雑に保管すると2.3年しか持ちません。しかし丁寧に保管すると4.5年持つようになります。タイヤは安いモノではないので、できるだけ長持ちさせたいところ。今回はタイヤを長持ちさせる保管方法を学びましょう。
タイヤの寿命確認
まずは今のタイヤが来年も使えるのか確認しましょう。
サマータイヤ
夏タイヤの確認方法は
①スリップサインが出ていないか
タイヤの溝が浅くなりスリップサインが見えるタイヤでの走行は道路交通法違反です。
②使用年数
使用が6年を超えるタイヤは、ゴムの劣化が激しいため交換をおすすめします。
スタッドレスタイヤ
冬タイヤの確認方法は
①スリップサイン・プラットホームが出ていないか
夏タイヤ同様タイヤの溝が浅くなりスリップサインが見えるタイヤでの走行は道路交通法違反です。また、摩耗が50%を超えるとプラットフォームが表面に現れブレーキ性能が低下し、事故の原因となります。
②使用年数
冬タイヤは夏タイヤよりも寿命が短く、使用が5年を超えるタイヤは、ゴムの劣化が激しいため交換をおすすめします。
どちらも見た目でヒビや傷がある場合は使用を辞めましょう。
タイヤの寿命、交換時期に関して詳しくはこちらの記事をご覧ください
タイヤの交換時期はいつ?見るべきポイント3選!
タイヤの保管方法
タイヤの保管は決して難しいものではありません。ポイントを抑えれば、簡単にできます。
保管前にすること
まずは保管前に準備をしましょう。
タイヤを洗浄
タイヤについた汚れはゴムを変質させる原因となります。タイヤの劣化防止剤やオイル分を流さないためにも水洗いでしっかり汚れを落としましょう。
そして最後に水分や油分を残さずしっかり乾燥させましょう。
タイヤの空気圧を下げる
空気は張りすぎていても、少なすぎてもいけません。保管に適切な空気圧は1kpa~1.5kpaと言われています。走行時の空気圧は車種ごとにカーメーカーが指定しており、1.8kpa~2.4kpaが多いので少し空気を抜いてあげると、内圧が弱まりタイヤへの負荷が軽くなりひび割れ防止になります。
タイヤワックス
必ず必要なわけではないです。もしワックスを塗る場合は、油性ではなく水性のワックスを使いましょう。
保管場所
保管場所に適切なのはどこでしょうか?その理由とともに解説します。
屋内
最もおすすめなのが倉庫等の屋内です。なぜなら日光・雨が当たらないため。日光・雨がタイヤに良くない理由は後ほど詳しく解説します。
屋外
屋内に場所がないという方は、屋外でも問題ありません。水分・日光から守るためにビニール系のタイヤカバーをしましょう。布系のタイヤカバーは水分を吸収してしまいます。
ベランダに保管する場合は、オゾンを避けるためエアコンの室外機近くに置かないようにしましょう。オゾンがタイヤに良くない理由も後ほど解説します。
タイヤの置き方
横積みをおすすめします。
縦積みの場合はトレッド部への負荷が地面と接している部分に集中してかかってしまい、変形につながります。どうしても縦置きにする場合は、定期的にタイヤを回転させて平等に負荷がかかるようにしましょう。
注意点
保管にはいくつか注意点があります。その理由を詳しく解説します。
水分から守る
タイヤは雨に当たってしまうと良くありません。雨の酸性がゴムを劣化させる性質があるからです。
すのこをひくなどして、地面の水分からも守りましょう。
直射日光から守る
紫外線はゴムやプラスチックを劣化させる性質があります。タイヤにはゴムを柔らかくするためにオイルが含まれています。そこに熱をうけると標表面から揮発してしまい、タイヤが硬くなってしまいます。
熱から守る
紫外線同様、オイルが表面から揮発してしまい、タイヤが硬くなってしまいます。オイルはあとから注入できるものではありませんので、できるだけ染み出さないようにするのがポイントです。
オゾンから守る
ゴムが硬くなりひび割れの原因になります。タイヤのゴムは引っ張ると伸びる性質を持っています。これは二重結合するゴム分子によるものです。オゾンを浴びると分子が酸化・切断され、ひび割れがおきます。これを「オゾンラック」と呼びます。
あると便利なグッズ
タイヤラック
タイヤラックは収納スペースによって選べるほか、地面から浮かせることで水分から守ってくれます。タイヤ4本分であれば10,000円以下で買えるものがほとんどです。
タイヤカバー
タイヤカバーは熱とオゾンからタイヤを守るためにも掛けておくことをおすすめします。100円ショップでも買えるのでぜひ探してみてください。
タイヤ購入時にもらえる透明のビニール袋は車を汚さないためのもので、保管には熱とオゾンを通すため適さないので注意です。
自宅に保管場所がないときはタイヤ保管サービス
どうしても自宅に保管場所がない、きちんと保管できるか不安…という方はタイヤ保管サービスがあります。使わない間倉庫に保管しておいてくれ、必要な時期になったら配送されるサービスです。同時にメンテナンスをしてくれるところもあります。
価格は年間約15,000円~のところが多いです。しかしサイズやお店、預かり期間によって大きく異なるので、確認してから利用しましょう。
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ぜひ一度お試しください。
まとめ
自宅での最も安全なタイヤの保管方法は、「日光・水分・オゾンの当たらない倉庫などの屋内で横置き」です。屋内に場所がない方は、タイヤカバー、すのこなどを使い、保管しましょう。タイヤの性能を維持し、来年も安全に乗るために、少し手間ですが工夫して保管することが大切です。