コラム
リムの種類とは?素材からホイールサイズ、メンテナンス方法まで解説
「リム」という言葉を聞いて、車にあまり興味がない人は何のことか分からない人が多いのではないでしょうか。リムとはホイールの一部で、タイヤが組み合わされているホイールの外周部分のことを表します。普段はタイヤで隠れているので見ることはできません。
実は、このリムによってホイールのデザインやサイズが変わってくることはご存知でしょうか。ホイール交換を考えている人は、ホイールのサイズやデザインが気になりますよね。
そこで今回は、リムについて、リム素材の種類やホイールサイズの見方、メンテナンス方法などについて解説します。車のリムについて理解を深めて、自分に最適なホイールを選び、快適で楽しいカーライフを送りましょう。
リムとは?
リムとは、車やオートバイ、鉄道などの車輪の外縁部分のことを表します。車のリムといえば、ほとんどがホイールの外側部分を指しており、タイヤをはめ込む部分になります。リムは、車輪の全体的な形状を支えるための堅い性質を持っており、タイヤが外れないように固定する役割を担っています。
また、リムは、タイヤの空気密封を助け安定した走行を提供し、操縦安定性や乗り心地にも影響します。
このリムには、「ノーマルリム」「ステップリム」「フルリバースリム」の3種類があります。それぞれ特徴があるので見ていきましょう。
ノーマルリム
ノーマルリムは、ホイールの基本となる構造で、純正ホイールなどはこのタイプになります。インナー側のスペースがアウター側より広くなっている構造です。
メリット
ホイールの基本構造であり、インナー側のスペースが広いので、ディスクローターの径が大きいブレーキを装着した車に適しています。また、ホイールとタイヤの空間が広いため、段差などでの衝撃を吸収しやすく、乗り心地が良くなるという特徴があります。
デメリット
ホイールのディスク(外から見える網状などのデザイン部分)が小さくなるので、見た目に迫力を感じづらいでしょう。社外ホイールで、見た目にこだわる人には向いていません。
ステップリム
ステップリムはリバースタイプであり、アウター面に施されたステップデザイン(段差)が特徴のリム構造です。後述するフルリバースリムとノーマルリムをかけ合わせたようなリムです。
メリット
強度を高めつつ、薄くて軽量なホイールの製造が可能となっています。
デメリット
ディスクが小さくなるので、見た目に迫力を感じにくいでしょう。
フルリバースリム
フルリバースリムは、ノーマルリムを逆(リバース)した構造で、ホイールのインナー側よりアウター側のスペースの方が広くなっています。
メリット
ホイールのディスク面が大きくできるので、大きく見せることができ見た目に迫力があります。
デメリット
ホイールインナー側とタイヤ間の空間が狭くなるので、クッション性が低下し乗り心地が悪くなります。
リム径とリム幅
タイヤ選びには、リム径とリム幅の確認が欠かせません。タイヤからホイールを選ぶ場合、ホイールからタイヤを選ぶ場合でも確認が必要です。そもそも、リム径とは「ホイールの直径」のことで、車輪の外側部分で車を側面から見た際に円の最も外側に当たる部分のことを表します。そして、タイヤをはめ込む部分である窪みの幅をリム幅といいます。
これらの数値は、ホイールサイズの仕様欄に記載されています。さまざまなホイールが販売されていますが、どの車でも全てのホイールが取り付けできる訳ではありません。その車に合うホイールがそれぞれあり、走りに最適なホイールを選んで装着する必要があります。リム幅が合わないタイヤとホイールは組み付けができないので、ホイールやタイヤを交換する時は必ず確認しましょう。
リムの種類
車のホイールのリムは、さまざまな種類の素材で作られています。
ここでは、それぞれの素材の特徴について解説します。
スチールリム
スチール製(鉄製)で一般的なリムです。耐久性が高く、比較的安価で入手できるので、純正ホイールに採用されているケースが多いです。ただし、重量が重く、デザイン性にはやや欠けるという一面もあります。
アルミニウムリム
アルミニウムリムは、軽量でデザイン性が高いリムで、多くの社外ホイールに採用されています。スチールリムと比べ少し高価で耐久性には劣りますが、デザイン性と軽量化によるパフォーマンス向上に期待できます。
合金リム
アルミニウムと他の金属との合金から作られるリムで、軽量性と耐久性を兼ね備えています。アルミニウムリムより高い強度を持っており、デザイン性も豊かです。
カーボンファイバーリム
高級車やスポーツカーに使用されるケースが多いのが、カーボンファイバーリムです。非常に軽量かつ高強度なので、車のパフォーマンス向上に寄与します。しかし、他の素材のリムと比べると、とても高価で手が出しにくいリムでもあります。
ホイールサイズの見方
ホイールサイズは、リムの直径(インチ数)、幅、オフセットなどの要素で表されます。
ここでは、ホイールのサイズの見方について解説します。
自分の車に合うホイールを探す時に必要な知識となるので、確認しておきましょう。
リムサイズ
リムサイズは一般的に「インチ」で表記されます。例えば、タイヤサイズが205/60R16と表記されていれば、16インチのリムということです。運転性ドアの内側や取扱説明書でも確認することができます。
リム幅
リム幅はタイヤの取り付け幅を表しています。適切なリム幅は車種によって異なり、タイヤのパフォーマンスや乗り心地などに影響してきます。そのため、適切なリム幅のホイールを選ぶことはとても重要です。
オフセット
リムのオフセットとは、リムの取り付け位置のことです。オフセットはプラス(+)とマイナス(-)の数値で表され、ホイールセンターラインからのリム位置を示しています。このオフセットによって、タイヤが外側に出る距離やホイールハウスとのクリアランスを調整することができます。
上記のことを確認した上で、ホイールを選ぶようにしましょう。また、リムとタイヤは互いにマッチする必要があるので、タイヤメーカーや自動車メーカーの推奨サイズを参考にして最適なサイズのものを選びましょう。
こちらにもリムについて記載があるので、参考にしてみてください。
<これぞカスタム!深リムの世界をご紹介>
リムのメンテナンス方法
ホイールリムも定期的なメンテナンスが重要です。
ここでは、リムのメンテナンス方法について解説します。
リムの清掃方法
リムはきれいな状態に保つことが重要になります。リムには、ブレーキダストや油などが付着しているので、定期的に適切な洗浄剤と柔らかいブラシを使用し、リム素材に適したもので清掃しましょう。頑固な汚れは、少し硬めのブラシで優しく洗浄しましょう。強くこすり過ぎると、リムに傷がついてしまうので注意しましょう。
傷や損傷を見つけたら
リムに傷や損傷があるときは、専門の修理業者に相談しましょう。傷や損傷を放置すると、リムの強度や密閉性に影響が出る可能性があるからです。リムに傷があると、新品タイヤの組み付け時に、タイヤのビード部(リムと密着する部分)に傷がついたり破れたりすることがあり、エア漏れなどの原因になります。
傷や損傷がある場合は専門家に依頼し、修理や再塗装を行ってリムの状態を維持しましょう。
タイヤ交換はプロに依頼
タイヤ交換をする時は、リムを損傷させないように適切に取り外す必要があります。リムの取り外しは、専用の工具や技術が必要なので、タイヤ交換方法をあまり知らない人や初心者はDIYで作業するのはやめておきましょう。
また、作業中にリムを損傷指せてしまった場合は、修理代や修理に日数がかかるなど余計な出費と時間がかかります。適切なリムの取り外しの手順や工具は、車種やリムのタイプによって異なるので、プロに依頼をして安心安全にタイヤ交換を終わらせましょう。
タイヤ交換時のリム取り外しは「UPPIT」がおすすめ
ECサイトやヤフオクなどで安く購入できた輸入車のパーツ。取り付け方がわからない!時間がない!工具がない!そんなときは、アップガレージが運営する持込取付交換サービス「UPPIT」にお任せください!
①ネット/他店購入対応
ネットで購入したパーツはもちろん、他店で購入したアイテムや譲り受けたカーパーツも喜んで対応させていただきます!他店で取付を断られたものもお気軽にご利用ください。
②安心の予約制
Webサイトから日時を選び、お客様情報やパーツ情報を入力するだけで終了!当日は待ち時間なくすぐに作業にとりかかります。仕事で忙しい方でも効率的に取付・交換ができます。
③直送OK!
ネット購入の場合でも重たいパーツを運ぶ必要はありません。送り先の住所にご希望のアップガレージ店舗を入力し、次にUPPITwebサイトから送り元の住所を入力し予約。当日はお車でご来店いただくだけです。
ぜひ一度お試しください。
まとめ
今回は、リムの役割や概要、リムの種類とホイールサイズの見方、メンテナンス方法などについて解説しました。ホイールのリムは、車輪の全体的な形状を支えていたり、タイヤと直接密着する部分なので重要な役割を果たしています。リムには径と幅があり、車種や年式、ホイールの種類によってサイズはさまざまです。
リム径と幅を間違えると、タイヤとホイールのサイズが合わないことやエア漏れなどが発生し、組み付け不可となってしまいます。交換前には、必ず確認しましょう。
また、リムはさまざまな素材が使用されていますが、特徴が異なるので自分に合うものを選びましょう。リムのメンテナンスは定期的に行い、きれいな状態を保つことが重要になります。ただし、タイヤ交換は専用の工具や技術が必要となるので、安心できるプロにお任せしましょう。愛車に合うホイールを選び、安心安全にタイヤ交換を行い、カーライフを楽しみましょう。