コラム
ダウンサスから異音がするのはなぜ?原因や対策について解説
コスパ良く車高を下げることができるダウンサス。取り付け後にガチャガチャ、ギシギシ、ゴリゴリ、、、異音がすることありませんか?原因不明の異音は不安になりますよね。今回はダウンサスから異音がする原因とその他に考えられるケースについて解説します。
ダウンサスとは?
スプリング(バ
ネ)の一つでストロークの短いものを指します。ショックアブソーバーと呼ばれる柱のようなものにスプリングが巻き付いているイメージです。そのスプリングと交換することによって車高を下げることが出来ます。パーツによって長さが決まっており、調整することはできません。
また、同じく車高を下げるためのパーツで車高調があります。車高調とはサスキットの一種です。スプリングだけでなくスプリングを支える柱(ショックアブソーバーといいます)ごと交換するようなイメージです。ダウンサスと異なるのは車高調整機能を持っているということです。車高調と比べるとダウンサスはコスパ良く車高を下げることができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
ダウンサスからの異音の例
ガチャガチャ、ギシギシ、ゴリゴリ、カタカタ、、、ダウンサスを取り付けた途端に異音が鳴るとしたら足回りの可能性が高いです。通常走行時にスプリング同士がコトコト鳴る、ハンドルを切るタイミングでバインバインと鳴るなどスピードの出し方や路面の段差等に影響される場合もあります。基本的にはリアが鳴る場合が多いでしょう。どのようなタイミングで異音が聞こえるか注意が必要です。
ダウンサスから異音がする原因は?
車高の下がり過ぎ
- タイヤに傷がある
- ダウンサスを加工した
- 車種にあったダウンサスではない
これらに当てはまる場合、車高の下がりすぎによってタイヤがボディにあたっていたり、取付不良による異音と考えられます。
また短いダウンサスによってショックが限界まで縮んでしまい、ゴンッと金属同士がぶつかり合って大きな音が鳴ることがあります。これを底付きといいます。ダウンサスは安全のためにも適合品を取り付けましょう。車高が低すぎると車検にも通らなくなります。
線間密着による異音
ダウンサスのバネが縮み切ってガチャガチャと音がなる場合があります。これを線間密着と言います。対策としてサイレンラバーをつけるという手があります。または全体にラバーをつけるか、バネレートの高いスプリングに交換しましょう。
ダウンサス以外から異音がする原因は?
異音の原因はダウンサスだけではありません。他に考えられるケースを簡単に紹介します。
スタビライザーブッシュからの異音
スタビライザーの衝撃を吸収するブッシュが劣化していることがあります。まず、スタビライザーとはコーナリング時に車体が左右に傾くのを抑制し、乗り心地を良くするためのパーツです。金属でできているためボディとの間にゴム製のブッシュをクッション材として取り付けます。ゴムが劣化するとガキンと嫌な音がします。
スタビライザー▼
ブッシュ▼
アッパーマウントからの異音
アッパーマウントとはサスペンションの一部でボディにサスペンションを固定するためのパーツです。主に金属とゴムでできており、ブッシュ同様ゴムの劣化によって異音がすることがあります。
タイロッドエンドからの異音
ハンドル操作の力をタイヤに伝達し、路面の変化による衝撃と振動を吸収して車両の操作安定性を保つパーツです。タイロッドエンドの関節部ゴム製のダストカバーが取付けられています。そのゴムが劣化し潤滑剤(グリス)が漏れている場合も異音の原因となります。
ダウンサスから異音がしたときの対策
ダウンサスを再度組みなおす
対策として最も有効だと言われているのが組みなおしです。その際に車種に合った専用のダウンサスが正確に装着されているか、どこか車体と干渉していないかなど異音の原因に気が付くこともあるでしょう。
ダウンサスの異音は自己判断しない
異音の原因特定はプロでも簡単ではありません。例に挙げたものは一部に過ぎず、車種や走り方、走行距離、走った路面によって変わります。自己判断はせず整備の専門家に相談をすることが一番の近道でしょう。
まとめ
今回はダウンサスによる異音とその他に考えられる原因について紹介しました。
・車高の下がり過ぎ
・線間密着
・近くのパーツから
など様々な原因が考えられます。
いつもはしない音が鳴ると不安ですよね。そんなときの基本的な対策は組みなおすことです。ずれていないか、ナットはきちんとしまっているか、他のパーツが劣化していないか等正確に判断する必要があります。
異音がした場合は専門業者に見てもらいましょう。また、そもそもの取付に関しても、正確に取り付けられていないと異音発生や安全面も危険なので、整備工場やパーツ販売店などプロに頼むことをおすすめします。