コラム
ダウンサスは車検に通る?車高調との違い、車検時のメリット、デメリットについて解説します。
普段乗っている車の車高を下げたいと思ったことはありませんか?車高を下げるとドレスアップ効果だけでなく、重心が下がることによる操縦の安定性やコーナリング性能の向上が見込めます。
しかし車高を下げると車検に通るのか不安ですよね。車高を下げるための代表的なパーツ「ダウンサス」は使用しても大丈夫なのでしょうか。
そこで今回はダウンサスを使用したときどんなケースが車検に通らないのか、どんな観点からチェックされるのかを紹介します。
車高を下げる方法
まずは車高を下げる方法はもとから着いているパーツを別のものに取り替える必要があります。そのためのパーツを3つご紹介します。
ダウンサス
スプリング
(バネ)の一つでストロークの短いものを指します。もともとタイヤ付近についているスプリングと交換することによって車高を下げることが出来ます。パーツによって長さが決まっており、調整することはできません。
また、車種によって適合するダウンサスが異なるのでしっかり確認しましょう。通販で買う場合は、適合車種が記載されているはずです。また、ダウンサスは金属でできており大きな破損がない限り半永久的に使うことが出来ます。価格は約8,000〜70,000円です。衝撃を吸収する性能は下がるため乗り心地は悪くなってしまいますが、コスパよく見た目をグレードアップできます。
車高調
車高調とはサスキットの一種です。スプリングだけでなくスプリングを支える柱(ショックアブソーバーといいます)ごと交換するようなイメージです。ダウンサスと異なるのは車高調整機能を持っているということです。車高調の価格は約60,000〜200,000円です。
アップガレージが取り扱う新古品では700,000円のものがあったことも。ダウンサスよりも高価ですが、つけたあとも調整ができるため車高調を好む方も多いです。しかしスプリングを支えるショックアブソーバーの寿命は長くなく、取り換えやオーバーホール(修理)の費用がかかります。
エアサス
エアサスペンションの略です。空気のバネで車高の調整が可能で大型車やバスに使用されており、乗用車につける方はあまりいません。乗り心地が良く便利なため高価です。調整のためにコンプレッサーやエアタンクを車内に常備する必要があり、その手間や場所はデメリットと言えるでしょう。
3つを比較するとダウンサスは一度取り付けると調整ができませんが、圧倒的な安さが魅力ですね。ドレスアップのために車高をさげることが第一の目的であれば十分役目を果たしてくれます。
ダウンサスは車検に通るの?
第一にダウンサスがついていても車検は通ります。ただ、注意しなければならないのは車高です。道路運送車両法第三章により「自動車の接地部以外の部分は、安全な運行を確保できるものとして、地面との間に告示で定める間げきを有しなければならない。」と定められていますが、具体的にどのくらい地面との距離を確保すればよいのでしょうか。
地上高の保安基準を満たしているか
保安基準によると前後のタイヤの間を見て、車体の最も低いところが地面から9cm以上が目安とされています。高さを測るときは車の中に何も乗せずに測ります。
しかし車体が大きいと地上から9cm離れていたとしても車検に通らない場合がありますので、専門家に聞いてみるのが一番でしょう。また、エアロパーツを取り付けている場合は車高に含まれません。
また、フォグランプ(補助灯)が付いている場合には注意が必要です。車高を下げることによってフォグランプの高さが変わりますが、下端が地上250mm以上と決められています。車高が9cm確保できていたとしてもフォグランプが基準を満たさないと車検には通りませんので、しっかり確認しましょう。
「車検対応」でも信用できない?
ECサイトでダウンサスを検索すると「車検対応だから安心」と記載されている商品があります。新品の場合は信用して良いのですが、中古品の場合車検対応と明記して販売されていても100%信用はできません。
バネのダウン量や車種によって落ち方が変わってくる場合もあり、車高基準に抵触する場合もあります。また、車検対応と書かれていない商品は最低地上高が確保できていない場合もありますので注意が必要です。
また、バネに遊びがあると車検には通りません。隙間があることによって衝撃でバネが外れるなんてこともあるからです。
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ぜひ一度お試しください。
まとめ
車高を下げるとドレスアップ効果だけでなく、重心が下がることによる操縦の安定性やコーナリング性能の向上が見込めます。乗り心地は悪くなってしまいますが、そのカッコ良さから車高を下げたいという方はたくさんいらっしゃいます。
しかし車体に合わないダウンサスを買ってしまうと車検に通らなくなり公道を走れません。取り替えたり元に戻さなければならなくなってしまいます。安全のためにもダウン量に注意して選びましょう。不安な場合はカー専門店などに相談してみることをおすすめします。