コラム
マフラー交換完全ガイド|工賃や取付時の注意点を解説
マフラーは車の廃棄や消音機の役割を持つ人気のカスタムパーツの一つです。マフラーを交換することで、音や見た目の変化、パワーアップなどの効果が期待できます。
部品の費用は車種によって異なり、取り付けには工賃が発生します。
そこで今回は、マフラーの購入方法とかかる費用、交換場所について解説していきます。
そもそもマフラーとは
マフラーとは、エンジンで発生した排気ガスを浄化しながら、スムーズに流して排気音を抑えるパーツの総称です。マフラーがない場合は、エンジンから発生した排気ガスがそのまま放出されるため、非常に音が大きく、有害な物質が多く含まれたガスが大気に放出されてしまいます。それを防ぐためにマフラーが装着されています。
マフラーについて更に詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
今さら聞けない!カスタムパーツのマフラーとは?音の違いや種類、注意点など基礎からわかりやすく解説
マフラーの構造
マフラーは、エンジンで発生した高温高圧で有害な排気ガスを、低温低圧で無害な排気ガスへと変化させる構造をしています。排気ガスは大気に排出されるまでに、膨張と干渉を繰り返すことで、圧力と温度を低下させています。マフラーは、エキゾーストマニホールド、エキゾーストパイプ、キャタライザー、サイレンサーなどのパーツに分かれており、祖r手ぞれで音の低減や排気ガスの無害化などの役割を担っています。
・エキゾーストマニホールドやエキゾーストパイプは、エンジンの各部屋で発生した排気ガスを一つにまとめ、車両後部へと排気するための通路です。
・キャタライザーは、排気ガスの有害物質を無害化するための浄化装置です。エキゾーストマニホールドの後に装着されており、排気ガス中の一酸化炭素や炭化水素、窒素酸化物などの有害物質を浄化フィルターを通すことで害の少ない物質に変化させます。
・サイレンサーは、その名の通り排気ガスの消音をするためのパーツで、メインとサブの2つがあります。また、サイレンサーには消音機能だけでなく、排気音を奏でる役割もあります。マフラーやサイレンサーを交換することで、排気音を変えることができるので、カスタムパーツとして取り入れる人も多いです。ただし、保安基準などの規制があるので注意しましょう。
もっと詳しくサイレンサーについて知りたい人は、こちらを参考にしてください。
マフラーに装着するサイレンサーとは?消音効果と車検を通すためのポイント
音を変えたい人はマフラーカッターもおすすめです。価格が安く、取り入れやすいカスタムパーツです。
マフラーカッターの特徴を解説!音の変化や車検での注意事項、おすすめ商品までご紹介
どうしてマフラーから水が出る?
車を運転していると、時々マフラーから水が出ていることがあり、心配になるひともいらっしゃるでしょう。結論から言うと、マフラーから湯気や水が出ていても問題ありません。
エンジンないでガソリンを燃やすことで化学反応が起こり、水が発生するのです。
マフラーからの水が気になる人はこちらの記事をご覧ください。
車のマフラーから水が出る!原因と水抜き方法を徹底解説します
マフラーを交換するメリット・デメリットとは?
マフラーを交換することで、音や見た目の変化、排気効率の向上によるパワーアップなどさまざまな効果を得ることができます。しかし、マフラー交換で得られることは良いことばかりではありません。
ここでは、マフラーを交換するメリット・デメリットについて解説します。
法律違反にならないように注意
マフラー交換をする上で法律違反にならないように注意しなければなりません。
マフラーに適用される法律は、音の大きさや排気ガスの浄化能力、取り付け位置などがあります。もちろん、法律に対応していないものは車検に通りません。それぞれの法律について
詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
マフラー改造・交換のメリット・デメリットとは?法律違反にならないためにできること
マフラー交換でかかる工賃はいくらぐらい?
マフラー交換費用は、マフラー本体のパーツ料金と交換作業工賃、廃棄費用を合わせた金額になります。車種の年式や、どれくらい乗っていたかによって金額は多少異なってくることもあり、あまりにも劣化が酷い場合には、別途料金がかかることもあります。
総額でいくらかかるのか相場を元にまとめました。あくまでも目安としてのきんがくですので、参考にしてください。
マフラー本体価格 | 作業工賃費用 | 廃棄費用 | 合計金額 |
---|---|---|---|
1~10万円 | 5,000円 | 2,000円 | 1万7,000円~10万7,000円 |
以下におおよその費用の内訳について説明していきます。
マフラー本体価格
純正品・・・・・約6万円~10万円
中古品・・・・・約1万円~5万円
マフラーはチューニングパーツの中でもパーツ料金が高い部類になり、純正品ともなると正規の金額なので高額なものがほとんどです。その点、中古品は市場に出回っているものも多く、金額も純正の半額以下のものを手に入れることができます。
車を長く乗りたい場合には純正品、手軽に安く済ませたい場合には中古品と用途によって使い分けて選ぶのもよいでしょう。
作業工賃
1時間あたり5,000円~2万円
マフラー交換は、何事もなければ1時間ほどで終わります。
しかし、劣化の度合いや車種の構造、繁忙期や混雑などによって時間が変わることもあるので、あらかじめ作業予約をしておくのが良いでしょう。
廃棄費用
1つ約1,000円~2,000円
廃棄費用は、交換前のマフラーの処分をお願いする時のみかかり、自分で処分できて持ち帰る場合にはかかりません。
これらの費用は作業依頼をお願いする前に、一度見積もりを出してもらいましょう。
マフラーを交換できる場所
マフラーを購入したら、次のステップは交換作業です。
ここからは、マフラー交換ができるおすすめの場所とメリット、デメリットについても合わせて解説していきます。マフラー交換ができるおすすめの場所は、以下の通りです。
ディーラー
購入と同時に取り付けができるので、手間なくスムーズに依頼ができます。
メリット
長い付き合いのため、信頼し安心できる
純正品を取り付けることで、より長く車に乗れる
デメリット
交換するマフラーは純正品、もしくはディーラー直系のチューニングブランド製品のみの場合が多く、社外品は断られる場合がある
純正品のため、マフラー本体の価格が高い
カー用品店
ディーラー同様、購入から取付までがスムーズに行えます。
基本は店舗内購入、そのまま取付依頼が一般的です。
メリット
工賃価格があらかじめ決められているので、おおよその費用の目途がつく
ディーラーに比べてチェーン店やフランチャイズ店の店舗数が多いため、店舗を選べる
デメリット
持ち込みは断られる可能性もある。もしくは取り付け工賃が倍になってしまうケースもある
民間の整備工場
街中で営業する民間整備工場でもマフラー交換は可能です。
メリット
地域密着型で、ディーラーやカー用品店に比べ費用が安い
デメリット
整備が中心なので、専門性を求められると、断られる場合がある。
なお、一般的に交換してもらう社外マフラーの場合、日本自動車スポーツマフラー協会(JASMA)の保安基準適合の認証を得られているマフラーでないと車検に通らないため、断られてしまうことがあります。交換したい社外マフラーが車検対応品か、購入する前にきちんと確認しましょう。
マフラー交換ならUPPIT(アップピット)
マフラー交換を依頼する場所で迷っているなら、UPPITがおすすめです。UPPITは、中古カー用品を専門で扱っているアップガレージが運営するパーツ交換・取り付けサービスです。UPPITの特徴を以下で紹介します。
その場で買取査定ができます
交換後に不要となったパーツをその場で買取査定をしてもらえます。査定価格に納得できれば、廃棄代もかからず査定金額が取り付け費用から相殺され、通常の料金よりも安く取り付けすることが可能です。余計な費用が抑えられ、他に欲しかったパーツを購入することができるかもしれません!
中古タイヤも中古パーツも取り付けられる!
UPPITサービスを展開してるアップガレージは、中古パーツを専門に取り扱っています。店舗内で購入したパーツはもちろん、オークションやメルカリで購入した中古パーツやタイヤも問題なく取り付けすることができます。お気軽に持ち込み交換の相談をしてください。
Webから簡単に予約ができます
他店で購入したタイヤの直送対応も可能です。作業の日程は、インターネットで24時間簡単に予約できます。取り付け料金もリーズナブルで、Webサイトで簡単に確認できるので、安心です。
もちろん、マフラーやタイヤだけでなく、他のカー用品の取り付けも可能です。豊富な実績を持つベテランスタッフが、カーオーディオやカスタムパーツの装着を担当します。安心してお任せください。
パーツの取り付けはこちらから予約可能ですので、ぜひ一度お試しください。
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新しいマフラーの選び方
一言でマフラーといっても、素材、メーカー、音や見た目、性能などさまざまな種類があり、人によって好みが分かれるでしょう。ここでは、新しいマフラーの選び方について解説していきます。
素材で選ぶ
マフラーに使用されている素材は、スチール、ステンレス、カーボン、チタン、その他があります。
・スチールは、純正マフラーに多く採用されており、加工は比較的容易で安価に製作が可能ということがメリットです。
しかし、他の金属より重いことや錆が発生しやすいというデメリットがあります。
・ステンレスは、純正マフラーとして最も採用されている素材です。ステンレススチールという名称で、鉄にクロムやニッケルなどの元素を加えた合金で、軽量で錆びにくく、強度が高く安価に製作可能というメリットがあります。社外マフラーの多くもステンレス製です。
しかし、素材が硬いので加工が難しいというデメリットがあります。
・カーボンは、カーボンファイバーや炭素繊維強化プラスチックと呼ばれ、アクリル繊維等を高温で炭化させることでできる素材です。軽量かつ高強度なことがメリットで、独特の網目状の見た目をしていることからも社外パーツとして人気があります。
しかし、加工が難しくコストがかかることから、マフラーの価格が高価になるというデメリットがあります。
・チタンは、チタニウムという素材から作られ、美しい焼き色が特徴です。高強度で錆に強いことからマフラーに適しており、レース用マフラーなどに多く採用されています。
チタンマフラーについてもっと詳しく知りたい人は、こちらを参考にしてください。
チタンマフラーの人気の理由とは?メリット・デメリットからおすすめ商品まで
・その他の素材は、上記以外に鉄の表面をアルミメッキにしたアルミスター材、ニッケルをベースにした合金のインコネル、部分的にアルミが使用されたものなどがあります。
メーカーで選ぶ
マフラーはさまざまな会社が製造販売しており、メーカーによって見た目や音などが違います。また、メーカーもワークス系、非ワークス系の2種類があります。
ワークス系とは、自動車メーカー直営の関連会社が製造・販売しているマフラーのことで、その自動車メーカー向けのアフターパーツを取り扱っています。
例えば、TRDやニスモなどがワークス系の代表的なメーカーです。TRDはトヨタグループの関連会社で、トヨタ車向けのカスタムパーツを手掛けています。ニスモは日産自動車の関連会社で、日産車向けのカスタムパーツを取り扱っています。TRDもニスモもレース競技に参加していることから、レースでの技術や経験がパーツの開発・製作に取り入れられています。
非ワークス系は、自動車メーカー直系ではないメーカーのことで、さまざまな車種に適合するパーツを製作・販売しています。
例えば、フジツボやHKSなどが代表的なメーカーです。フジツボもHKSもマフラー界では有名なメーカーです。メーカーによって特徴があるので自分好みのメーカーを選ぶとよいでしょう。
マフラーについてもっと詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。
社外マフラーとは?交換するメリット・デメリットから選び方、おすすめメーカーまで
マフラーメーカーのおすすめ10選!選ぶ際のポイントを解説
音や見た目の好みで選ぶ
マフラーによって音や見た目が大きく異なります。自分好みの音や見た目のマフラーを選ぶのが良いでしょう。
ワークス系は自動車メーカー直系なので、比較的音は静かなものが多く、見た目の変化を取り入れることができます。ほとんどのものが車検適合で、取り付けしてもそのまま車検に通すことができます。
非ワークス系はメーカーによって音の大きさや響き方、音の高さなどがさまざまで、見た目も大きく変化させることができます。ただし、音の大きさや取り付け位置によっては、車検に通らないものもあるので注意しましょう。
性能で選ぶ
マフラーの性能によって選ぶという選び方もあります。マフラーの性能は種類によってことなり、見た目や音だけが変わるもの、車のパワーがアップするものなどがあります。自分がマフラー交換をする目的からどんな性能を重視しているかを決めて選びましょう。
ワークス系と非ワークス系では、性能に差があるものもあるのでしっかり吟味する必要があるでしょう。
マフラー交換は自分でできる?
マフラー交換はさほど難しくはないので、DIYで交換することは可能です。ジャッキスタンド・スパナと専用とした工具も特には必要ありません。自分でマフラー交換を行う際にはどのようなことに注意するべきか、DIYのメリット・デメリットと共に解説していきます。
マフラー交換DIYの注意点
- 車検対応品を選ぶ
- 走行後すぐには作業しない
- ガスケットの再利用はしない
- 地面が不安定な場所で作業しない
詳しく見ていきましょう。
車検対応品を選ぶ
マフラーの車検対応基準はたびたび改正され、年々規制が厳しいものとなっています。前述した日本自動車スポーツマフラー協会が認定している「JASMA認定品」「車検対応品」「保安基準適合品」のマフラーであれば社外マフラーでも車検が通らない心配はありません。何を買えば良いのか迷った時には、こちらの認定品を選ぶと良いでしょう。
走行後すぐには作業しない
暖気や走行後のマフラーは高温になっているのですぐに作業に取り掛かると火傷してしまう恐れがあります。また、熱膨張でボルトが外しづらくなってしまうため、作業時間が余計に掛かってしまいます。必ずマフラーが冷えている時に作業を行いましょう。
ガスケットの再利用はしない
ガスケットはマフラーを接続する際に押しつぶすことにより、パッキンのような役割をする消耗品です。排気漏れや故障の原因となりますので、再利用はおすすめしません。
地面が不安定な場所で作業しない
ジャッキアップする場所は、必ず平らで傾斜のない場所を選びましょう。この際、ジャッキアップだけではなく、スタンドを使いしっかり土台を作らないと万が一の場合、車の下敷きになって怪我をしたり、押し潰されて最悪は死亡事故にまで繋がってしまいます。そうならない為にも、車をしっかりと固定しましょう。
マフラー交換DIYのメリット
DIYのメリットは、何といっても工賃がかからないので費用を安く抑えることができることです。
また、知識やスキルがあれば簡単な作業の部類に入ります。
マフラー交換DIYのデメリット
DIYのデメリットは、メリットとは反対に知識やスキルのないまま作業を行うと危険を伴うことがあることです。DIYは全て自己責任です。少しでも自信がないのであれば、安全を優先し専門業者にお願いをしましょう。
まとめ
今回は、マフラーの概要や構造、マフラー交換のメリット・デメリット、交換費用や交換場所、マフラーの選び方などについて解説しました。マフラー交換をすることで、見た目や音の変化、車の性能の向上といったことに期待ができますが、しっかり調べて選ばないと車検に通らないといった問題が発生する可能性があります。また、マフラーは種類が多く、ワークス系と非ワークス系でも異なるので、自分がマフラー交換する目的を明確にして、重視する点から自分に合うマフラーを選ぶようにしましょう。
マフラー交換はDIYでも可能ですが、少しでも不安な場合は安心できる専門業者に依頼しましょう。UPPITでは、持ち込みのマフラー交換も大歓迎です。プロに依頼して愛車を安心安全にカスタムしましょう。