コラム
ETCって本当に必要?ETCの仕組みから料金、必要なものまで徹底解説!
今や高速道路の走行にかかせないETC、便利なうえに通行料金が安くなるなら設置しておきたいですよね。
しかし、そもそもETCの仕組みや何が必要か、いくらお得になるのか不明確。そもそも自分のカーライフに本当に必要なのか判断が難しいところです。
今回はこれからETCを取り付けようかと迷っているあなたへ、1から丁寧に紹介します!
ETCとは
ETCとはElectronic Toll Collection System(電子料金収受システム)の略で、アンテナとETC車載器の間で無線通信技術を使って情報を交換し、自動的に有料道路の通行料金の支払いを行うシステムです。
なぜETCの利用が推奨されている?
ETCの利用は年々増加しており、94.1%もの利用率を誇ります。一時停止しないことで料金所付近の渋滞緩和につながります。また、発信、停止がなくなり騒音や排気ガスといった問題も解決することができます。
メリット
便利な点はやはり高速道路の料金所をスムーズに通行できることです。いちいち停まらずに走行でき、現金を用意する必要がないため大幅に手間をカットできます。さらに割引制度も利用できます。長い距離を移動する方、高速道路の利用頻度が高い方は割引制度をしっかり活用するととてもお得になります。
ETC割引料金
最も気になることの一つがいくらお得になるのか?ですよね。高速料金の調べ方から、どんな割引制度、サービスがあるのか紹介します。
高速料金の調べ方
通行料金の確認はNEXCO中日本が運営するドライブコンパスというサイトが便利です。また、NEXCO東日本、NEXCO西日本が運営するサイトでも簡単に料金検索ができます。
割引制度
深夜割引
NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する全国の高速道路及び宮城県道路公社の仙台松島道路(京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は対象外)では毎日0時〜4時内に利用したときに深夜割引が適用されます。割引率は30%、距離や回数は無制限です。
休日割引
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本が管理する地方部の高速道路。宮城県道路公社の仙台松島道路(なお東京、大阪近郊は対象外)では土曜日・日曜日・祝日・1月2日・1月3日・お盆期間は休日割引が適用されます。割引率は30%、ただし対象車種は普通車・軽自動車のみです。
ETC限定企画割引
乗り放題プランや周遊割引など全国期間限定でお得なプランが開催されているかもしれません。例えば「北関東周遊フリーパス 首都圏出発プラン」なら連続する最大3日間普通車の通行料金が8,500円になり、通常料金15,800円より7,300円もお得になります。※対象期間2022年4月1日~11月30日
その他
その他障碍者割引や外環道迂回利用割引、アクアライン割引などがありますので走る前はぜひチェックしてみてください。
参考:NEXCO西日本
ETCマイレージサービス
ETCマイレージサービスではETCカードでの通行料金の支払額に応じてポイントがたまるサービスです。貯まったポイントは、通行料金の支払いに使用できます。道路事業者によってポイントの付き方が異なります。
登録や年会費は無料、また、NEXCO東日本/中日本/西日本、本四高速及び宮城県道路公社において「平日朝夕割引」の対象になります。例えば、NEXCO東日本/中日本/西日本、宮城県道路公社(なお東京、大阪近郊は対象外)では平日の6~9時、17~20時、最大100㎞走行分まで、走行回数が5~9回の場合通常料金の30%、10回以上になると50%相当額が翌月20日に還元されます。通勤に高速道路を使う方に特におすすめです。
参考:ETCマイレージサービス
ETC利用照会サービス
ETC利用料金を知りたいときはETCの利用明細をインターネット上で確認できるETC利用照会サービスが便利です。登録は無料で、過去の利用証明書、明細の確認ができます。また、PDFへの出力や印刷も可能です。
便利なETC2.0
従来のサービスからバージョンアップしたETC2.0は2016年の春頃導入され、国土交通省によると28.7%の利用率です。通常のETCと比べると低い利用率ですが、メリットがたくさんあります。
今までとの違い
従来との違いは
①1000㎞の高速道路の情報を感知し、渋滞等の迂回ルートを知らせてくれる。従来は200㎞。
②休憩のために指定の道の駅に降りても、制限時間内であれば降りずに利用した料金のままになる。
③圏央道、新湘南バイパスではETC2.0割引が適用。料金が20%引きで利用できる。
などが挙げられます。
また国土交通省が走行履歴を取得し、道路の改善に役立てるという側面もあります。
ETC2.0を使用するには対応の車載器が必要です。
ETCカードの種類
ETCを利用するにはETCカードの発行が最初に必要です。ETCカードは3種類ありますので紹介します。
ETCクレジットカード
クレジットカードで通行料金を支払いたい方は、ETCクレジットカードの発行が必要です。今、お使いのクレジットカートがETCカードに対応している場合は追加発行が出来ますが、対応していない場合やそもそもクレジットカードを持っていない場合は新規発行になります。
また、ETCクレジットカードには専用カードと一体型カードの2種類があります。専用カードは高速道路の通行料金支払いのみに使用できるカード。一体型のカードは普段のショッピングにもクレジット決済ができるカードです。全てのクレジットカードがETCに対応しているわけではないため、詳しくはETCカードを発行しているクレジットカード会社にお問い合わせください。
ETCパーソナルカード
クレジットカードを持ちたくない方にはETCパーソナルカードがおすすめです。
これはNEXCO西/中/東日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社が発行する保証金方式のETCカードです。有料道路の通行料金支払いにのみ使えます。通行料金は金融機関口座から引き落とされます。ただし、年会費1,257円と最低20,000円〜の保証金の支払いが必要です。
ETCコーポレートカード
法人・個人事業主向けのカードです。ETCコーポレートカードは、大口・多頻度割引制度が使えます。ETCマイレージサービスに登録することができない、ETCカードに記載された車でしか利用できないといった制限があります。クレジット機能はなく、利用した料金は毎月請求書が届き、口座振込をすることになります。
費用
ETCは便利ですが、気になるのは初期費用や維持費です。通行料金以外にまず何にいくらかかるのか紹介します。
車載器+取付工賃
ETCカードの他に必要なのは車載器、車載器の取付工賃、また、高速道路の通行料金、維持費としてETCカードの年会費です。ETCカードの年会費は無料のカードもあるため探してみてください。
車載器はいくら?
ETC車載器は安いもので5,000円、高いものだと30,000円ほどです。カー用品店のほかネット通販でも様々な種類が出回っています。ETCの取付は推奨されていますが、決して安い買い物ではありません。新品でETCを買うと予算オーバー...という方は中古品で探してみましょう。安く買うことのできるETC車載器がたくさんあります。多少の傷や汚れはあるかもしれませんが、機能は十分に果たしてくれるものも多いですよ。
ETCの取付はどこで依頼できる?
車載器にはセットアップという処理が必要です。車やバイクの情報を記録させ、セキュリティ処理を施します。車両によって通行料金が異なり、正しい金額を支払うためにも、残念ながら個人ではできません。依頼する場合はETCセットアップ店に登録されている以下の施設で行えます。
自動車整備工場
ETC車載器が手元にある場合は整備工場に持ち込むことが可能です。1万円以下~車種によっては3万円ほどかかることもあります。
カー用品店
ETCの取付・セットアップこみで1万円以下で済むところがほとんどです。また、そのお店で購入したETCの場合工賃が安くなるところもあります。
車載器がなくてもETCカードは使える
ここまでETC車載器について紹介しましたが、実はなくてもETCカードの利用は可能です。料金所で一般ゲートに進み、カードを手渡しします。だた、ETCシステムのメリットである止まらずに支払いが出来るという点はなくなってしまいます。
エラーが出たときはどうする?
ETCを利用するとエラーが出ることがあります。どんなケースが考えられるのか、実際にETCを利用し始める前に注意事項として知っておきましょう。
エラーの原因
エラーの原因は主にカードもしくは車載器の異常が考えられます。
カードが正しく認識されてない
カードの入れ忘れ、挿入方向の間違い、ICチップの接触不良、等が考えられます。特にICチップは汚れが付かないように直接触らないようにしましょう。
カードの期限切れ
ETCカードがクレジットカードの場合には有効期限があります。
カードを確認しましょう。
車載器の故障
カードに異常がない場合は車載器の故障も考えられます。
エラーがでたら
料金所の前で止まってしまったら、絶対に後退しないでください。後ろから来た車と衝突する可能性があります。まずはハザードランプを点灯させ、車から降りず窓からインターホンを押します。そして係員に知らせ指示に従います。
また、押し開いて進むこともしないでください。バーを破損させると修理費用を支払わなければならない場合もあります。
エラーがでても冷静に対処しましょう。
ETCの取付ならUPPIT
ETC車載器をネットで買ったはいいものの、セットアップは自分でできない…。そんな時は取り付け専門のUPPITに頼みましょう。
UPPITの特徴の特徴を3つご紹介します。
①ネット/他店購入対応
ネットで購入したパーツはもちろん、他店で購入したパーツや譲り受けたパーツも喜んで対応させていただきます!夏の間保管しておいたスタッドレスタイヤ、ネットで安く買ったドライブレコーダーやETC等の取付などもお待ちしております。
②安心の予約制
webサイトから日時を選び、お客様情報やパーツ情報を入力するだけで終了!当日は待ち時間なくすぐに作業にとりかかります。
③直送OK!
ネット購入の場合でも重たいパーツを運ぶ必要はありません。送り先の住所にご希望のアップガレージ店舗を入力し、次にUPPITwebサイトから送り元の住所を入力し予約。当日はお車でご来店いただくだけです。
ぜひ一度お試しください。
まとめ
今回はETCの仕組みや便利さをお伝えしました。高速道路の使用頻度によっては取付を考えてみてはいかがでしょうか。
その際にはETCカードの申し込みから、セットアップ・取付など最初は準備が必要です。
また通行料金に関しては、安くなる割引やキャンペーンを調べてみてください。
ただ、車を運転するときは安全第一。ETCは閉開バー付近ではいつでも停まれる速度で走ることを忘れないようにしましょう。