コラム
ダウンサスとは?特徴を踏まえ、車高調との違いメリット・デメリットを徹底解説
普段乗っている車の車高を下げたいと思ったことはありませんか?車高を下げるとドレスアップ効果だけでなく、重心が下がることによる操縦の安定性やコーナリング性能の向上が見込めます。
しかしどんな方法があるのかはよくわからないですよね。ダウンサス、車高調、スプリング、ショックアブソーバー…専門用語がたくさんあるため、言葉を聞いたことはあるけど内容は知らないといった方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は車高を調整するための代表的なパーツ「ダウンサス」について、ほかの方法とも比較しながらメリットやデメリット、乗り心地などを紹介します。
ダウンサスとは?
そもそもダウンサスとは何をさすのでしょうか。さらに似ているパーツ、車高調との違いは何でしょうか。ご説明いたします。
ダウンサスとは何か
スプリング(バネ)の一つでストロークの短いものを指します。ショックアブソーバーと呼ばれる柱のようなものにスプリングが巻き付いているイメージです。そのスプリングと交換することによって車高を下げることが出来ます。
パーツによって長さが決まっており、調整することはできません。また、車種によって適合するダウンサスが異なるのでしっかり確認しましょう。通販で買う場合は、適合車種が記載されているはずです。
車高調との違い
車高調とはサスペンションの一種です。スプリングだけでなくスプリングを支える柱(ショックアブソーバーといいます)ごと交換するようなイメージです。しかしスプリングを支えるショックアブソーバーの寿命は長くなく、取り換えやオーバーホール(修理)の費用がかかります。
ダウンサスと異なるのは車高調整機能を持っているということ。
つまりダウンサスを取り付けると、次に車高を変えたいときは長さの異なるダウンサスなどのパーツに取り替えなければなりません。車高調ならばパーツを取り替える必要はなく、車高調本体の長さを調節するだけです。一見、車高調のほうが便利であると思ってしまいがちですが、予算や目的が異なると選ぶパーツも変わります。それぞれの特徴をご説明します。
ダウンサスの特徴
取付
まず交換にかかる時間はプロに頼むと約120分かかるため、素人はそれ以上要すると予測できます。
手順は、まず車体を持ち上げ、タイヤを外します。次に、ダウンサスの取付場所付近にあるハブキャリアやブレーキパーツなど足回りのパーツを外します。
その後元のパーツを外すために、ナットを緩めます。もとのパーツはショックアブソーバーと呼ばれる支えの周りにバネがついている状態です。そのバネを外し、ダウンサスを取り付けます。そのあとは反対の作業をして戻せば完成です。
交換にかかる工賃
プロに頼む場合、車本体と取り付けたいダウンサスを持っていきましょう。アップガレージが運営する取付専門のUPPITでは税込み33000円〜取り付けをさせていただきます!
寿命
ダウンサスは金属でできており大きな破損がない限り半永久的に使うことが出来ます。そのため中古パーツでも十分役目を果たしてくれます。しかしダウンサスのみ交換し、ショックアブソーバーは純正のものを使い続けていると、ショックアブソーバーに負担がかかります。ショックアブソーバーには油が入っており、それによって地面からの衝撃を吸収しています。負担がかかると油圧が高くなり、油漏れ等の原因となります。
車検
ダウンサスがついていても車検は通ります。ただ、注意しなければならないのは車高です。通常の車は車高が15cmほどあります。ローダウンさせた車は基本的に車体が地面から9cm以上ないと保安基準を満たしません。車体に合わない短すぎるダウンサスを買ってしまうと取り替えたり元に戻さなければならなくなってしまいます。車高が下がり過ぎてしまう商品もあるから気をつけましょう。
ダウンサスのメリット・デメリット
パーツを取り替えるため、元の純正パーツに比べてメリット/デメリットが生じます。安全を考えると特にデメリットは気になるところです。
メリット
車高を下げることによって、重心が下がるため安定します。また、タイヤと車体の隙間が狭くなることでドレスアップ効果もあります。ダウンサスはパーツ代が安いためコスパよく車高を下げることができます。
デメリット
まず乗り心地が悪くなることが挙げられます。乗り心地については次の章で詳しく説明します。また、純正よりもショックアブソーバーに負担がかかり取り替えなければならなくなることもあります。最後に、一度つけてしまったダウンサスは、新しいダウンサスを買って取り付けない限り車高を調整することはできません。ダウン量を間違えて買ってしまわないように注意してください。
ダウンサスと車高調の乗り心地の違いとは
車高を低くして気になるのが乗り心地ですよね。純正の最適なパーツから取り替えるわけですから悪くなりそうですが、ダウンサスと車高調ではどう変わるのでしょうか。
ダウンサスの乗り心地
そもそも車には地面からの衝撃を吸収するためにスプリングと呼ばれるバネのようなものがついています。それをもともと装着されているスプリング(バネ)から短いスプリング、つまりダウンサスに交換すると衝撃を吸収する性能は下がります。
車高調の乗り心地
車高調は作りによって種類が分けられます。そのうちの一つであるネジ式車高調はストローク量が減るため乗り心地が悪化します。また全長調整式車高調と呼ばれる種類は構造が複雑で高価な車高調です。しかしその分乗り心地の低下も少しは抑えられます。車高調はスペックによって乗り心地が変わるので一概には言えませんが、悪化する場合も少なくないですがダウンサスと比較すると良いと言えます。
ダウンサスと車高調はどちらがいいの?
ダウンサスと車高調は結局どちらがいいのでしょうか。大きく異なるのは価格です。その他特徴を踏まえ説明します。
ダウンサスがおすすめの人
コスパよく車高を下げたい方におすすめです。ダウンサスの価格は約8,000〜70,000円です。中古品であれば1,500円程度で買えるものもあります。正直なところ乗り心地やその後の調整のことを考えると、ダウンサスよりは車高調をおすすめします。しかし圧倒的に価格が異なるので、お財布と相談して決めましょう。
車高調がおすすめの人
予算がある方はおすすめです。車高調の価格は約60,000〜200,000円です。アップガレージが取り扱う新古品では700,000円のものがあったことも。全長調整式車高調など性能が良くなればより価格は上がります。また、調整が可能なので理想とする車高の高さが決まっていない方にもおすすめです。一度つけてみてもっと低くしたかった!と思ってもパーツ取り替えることなく調整可能です。
ダウンサスの取付はどこで依頼できる?
ダウンサスの取付は誰に頼めばいいのでしょうか?ご自身で取り付けることもできますが、プロに頼むのが早くて安心です。そこで3つの方法を紹介します。
自分で取り付ける
自分で取り付けることができれば時間はかかりますが、工賃が発生しないため部品代だけで済みます。しかし取り付けのための特殊な工具が必要です。トルクレンチ、スプリングコンプレッサー、ガレージジャッキ(ジャッキスタンド)、リジットラック、これらは一般家庭にあるものではありませんのでそろえるために工具代がかかります。
自動車整備工場
自動車整備工場でもダウンサス取付を行っているところがあります。あまりお金をかけたくない方やコスパを意識する方におすすめです。
但し、取付交換が比較的安いというメリットはある一方、工場にとっては利益が薄いため、持ち込み取付を嫌がるところもあります。直接来店するのではなく、まずは、電話でお問い合わせをする方が良いでしょう。
カー用品店
販売店のイメージが強いですが、店舗内に修理設備を常設しているところも多く、スピーディに対応してもらうことができます。特に、大手カー用品店は短期間かつ低価格でサービスの提供に注力しています。常駐しているスタッフも多いため、取付交換にかかる待ち時間が短いのも嬉しいですよね。
ダウンサスの取付・交換なら「UPPIT」
ダウンサスをネットで買ったはいいものの、取り付けまでできる人は少ないはず。そんな時は取り付け専門のUPPITに頼みましょう。
UPPITの特徴を3つご紹介します。
①ネット/他店購入対応
ネットで購入したパーツはもちろん、他店で購入したパーツや譲り受けたパーツも喜んで対応させていただきます!夏の間保管しておいたスタッドレスタイヤ、ドライブレコーダーやETC等の取付などもお待ちしております。
②安心の予約制
Webサイトから日時を選び、お客様情報やパーツ情報を入力するだけで終了!当日は待ち時間なくすぐに作業にとりかかります。
③直送OK!
ネット購入の場合でも重たいパーツを運ぶ必要はありません。送り先の住所にご希望のアップガレージ店舗を入力し、次にUPPITwebサイトから送り元の住所を入力し予約。当日はお車でご来店いただくだけです。
ぜひ一度お試しください。
まとめ
今回は車高を下げるための代表的なパーツとしてダウンサスを紹介しました。車高調と役割は同じですが性能や価格が異なります。メリットデメリットを考えたうえでダウンサスを使ってみるというのも一つの方法ですのでぜひ一度商品を検索してみてはいかがでしょうか。
また、取り付けや取り付けた後の調整は簡単ではないため、安全を考えてプロに頼むことをおすすめします。
車高を下げると運転の安定性が向上するほか、車体とタイヤの隙間が近くなることによって車が引き締まって見えるというドレスアップ効果もあります。
いちばん良いと思えるパーツ、方法で車高を下げましょう。