コラム
中古スタッドレスタイヤに保証は必要?大手販売店の条件比較、Q&Aも
中古タイヤは、保証をつけられる場合があります。
ただし加入金を払う必要があるため、「わざわざ入るほどではない」「本当に必要なのか」と悩む人も少なくないようです。
今回は中古タイヤ・スタッドレスタイヤの保証がテーマです。新品のタイヤにはない保証が、なぜ中古タイヤにつく理由や、タイヤの保証内容を解説します。
大手タイヤ販売店の保証を比較し、保証が必要な人・不要な人もまとめました。
中古スタッドレスタイヤを購入したいが保証をつけるべきか迷っている人、タイヤの保証について知りたい人は必見です。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
タイヤの保証とは
「タイヤの保証」とは、聞きなれない言葉かもしれません。いったいどのようなサービスなのでしょうか。
タイヤの保証について、簡単に解説します。
タイヤにメーカー保証はない
車体には保証がつきます。新車でも、中古車でも同様です。
車の保証は、新車で「新車登録の日から3年(走行距離60,000kmまで)」です。初回の車検までが保証期間となります。
ただし、あくまで車体に対する保証だということはご存じでしょうか。
実はタイヤにはメーカー保証がつきません。新品タイヤであっても、です。タイヤに保証がつかない理由は、タイヤが消耗品だからです。
タイヤは走行のたびに摩耗し、太陽光で劣化します。
新品タイヤを買った帰路に、縁石に乗り上げてパンクする可能性もゼロではありません。
運転の仕方や使用頻度・環境の影響を受けるタイヤは、保証のしようがないのです。
タイヤの保証は販売店独自のサービス
タイヤに保証がついていた場合、その保証はメーカー保証ではなく販売店独自のサービスです。
安心して購入してもらうため、またショップを選んでもらう価値として消費者に訴求するために、販売店独自のサービスとしての保証だと考えてください。
タイヤ販売店の保証は、販売店ごとに条件や内容が異なります。のちほど、大手販売店の保証内容をまとめて紹介しますので、あわせてご覧ください。
★ 最新トピック ★ 2023年4月、自動車メーカーのホンダが「タイヤパンク保証」を始めたとのニュースが流れました。自動車メーカーがタイヤの保証をつけるのは、国内初です。ホンダのタイヤパンク保証の内容は、以下のとおりです。
ホンダ車のユーザーや、これからホンダ車の購入を検討している人は、要チェックのトピックです。 |
※ 参考:「ホンダ、国内メーカー初の「タイヤパンク保証」を開始 新車や中古車の購入・車検時にも加入可能 料金は5940円から」|日刊自動車新聞電子版
中古スタッドレスタイヤの購入は保証つきがおすすめ
タイヤの価格高騰が止まりません。夏タイヤより高額になりがちなスタッドレスタイヤを、今年は中古にしようかと考える人も多いのではないでしょうか。
中古スタッドレスタイヤを購入する際は、保証がついた商品がおすすめです。
中古スタッドレスタイヤのメリットや注意点を考えながら、保証つきをおすすめする理由を解説します。
中古スタッドレスタイヤとは
中古スタッドレスタイヤとは、走行歴のあるタイヤです。
諸事情で車からは外されたもののまだ十分に走れます。ただ「中古品」となるため、品質の割に価格が安く、コスパの良さで人気があります。
スタッドレスタイヤが中古品として出回る理由は、さまざまです。
<中古スタッドレスタイヤが生まれる理由>
- 新車をこだわりのタイヤに付け替えたため、標準タイヤが不要になった
- タイヤをインチアップさせたため、小さいサイズのタイヤが不要になった
- スノーレジャーに数回使っただけのタイヤが不要になった
中古品だからといって品質に不安が残るものは、流通していません。どのタイヤも、販売店の厳しいチェックを通過して流通しています。
中古スタッドレスタイヤのメリットと注意点
中古スタッドレスタイヤは、価格の安さが魅力です。同じサイズ・同じグレードのタイヤを選んだ場合、新品より数万円も安く購入できます。
中古タイヤなら、同じ予算でグレードの良いタイヤを手に入れることも可能です。
ただしスタッドレスタイヤは、積雪・凍結しスリップの危険がある道路を走行します。安全に走るために、できるだけ良い状態のタイヤを選ぶようにしましょう。
<中古スタッドレスタイヤのチェックポイント>
- 溝の残り具合(プラットホームの露出はNG)
- ゴムの状態(弾力性はあるか、ヒビ・割れはないか)
- 変形の有無
スタッドレスタイヤの保証は、販売店が品質に自信を持っていることの裏返しでもあります。
安全性に一層の注意を払いたいスタッドレスタイヤだからこそ、タイヤの保証はその証明になり、お守りになってくれるでしょう。
大手販売店のタイヤ保証内容を比較
タイヤ販売店のタイヤ保証内容を比較します。
- 中古タイヤ専門店
- カー用品店
- ネット通販
以上の3形態を調査しました。具体的な保証内容を知るためのヒントにしてください。
アップガレージ(中古タイヤ)
アップガレージは、日本最大級の中古カー用品店です。
中古タイヤの取り扱いが多く、国内外あらゆるメーカーの中古タイヤを販売しています。
アップガレージのタイヤ保証は、次のとおりです。
【名称】タイヤ安心保証
【対象トラブル】 パンク、バースト
【保証期間】購入から2年
【保証内容】パンク・バーストの場合に同等タイヤに交換(1本パンクでも4本交換可能)
【条件】アップガレージで購入・取付のタイヤが対象
▼加入金は以下の通りです。
~1万円の商品:2,200円
~2万円の商品:3,300円
~5万円の商品:4,400円
~7万円の商品:6,600円
~10万円の商品:7,700円
アップガレージは北海道から沖縄まで、全国に226店舗(2023年8月時点)を展開しています。
万一、トラブルが起きたときでも、最寄りの店舗にアクセスしやすい点がメリットです。
また、通常は新品のタイヤにつく保証を、中古タイヤにもつけられるのはアップガレージならではの利点です。
「状態の良いタイヤを安く買いたい、そして保証もつけたい」というユーザーにおすすめします。
公式サイト:アップガレージ
カー用品店
大手カー用品店のタイヤ保証は、次のとおりです。
【名称】タイヤパンク補償
【対象トラブル】 パンク、バースト
【保証期間】購入から2年、または25,000km走行まで
【保証内容】パンク・バーストの場合に新品タイヤに交換※ 交換工賃込(1本パンクでも4本交換可能)
【条件】タイヤ購入時に加入(3本以下の購入は加入できない)補償を受ける場合は同一車両・同時装着が条件
▼加入金は以下の通りです。
タイヤ4本価格+交換工賃に対する補償加入金
~2万円まで:4,400円
~4万円まで:5,500円
~5万円まで:6,600円
~7万円まで:8,800円
~8万円まで:9,900円
~10万円まで:11,000円
※ 最大10万円まで補償
イエローハットのタイヤ補償は、保証期間条件に走行距離があります。そのため、購入日の走行距離の記録が必要です。
持ち帰りでタイヤを購入したい場合は、ショップにご相談ください。
また補償を受ける際には、加入時に購入したタイヤが4本とも必要です。
オンライン通販
ネット通販でタイヤを販売する場合のタイヤ保証内容は、以下のとおりです。
【名称】パンクあんしん保証
【対象トラブル】 パンク、バースト
【保証期間】プランによる。6か月(ベーシック保証)~24か月(プレミアム保証)
【保証内容】パンクしたタイヤを交換 ※ プレミアム保証は4本とも交換
【条件】タイヤのパンク状態を記録した画像が必要。WEB上で保証を申請。指定の交換店舗で、同一・同程度タイヤに交換
▼加入金は以下の通りです。
ベーシック保証:無料
スタンダード保証:550円/本
プレミアム保証:1,100円~1,650円/本
TIREHOODは通販スタイルのショップです。
交換するタイヤは、申請受付後に指定のショップに配送されます。ユーザーは指定ショップに車を運び、交換してもらう流れです。
加入金が無料・安価なベーシック保証とスタンダード保証は、パンクしたタイヤのみの交換になります。タイヤを4本とも交換してほしい人は、プレミアム保証を検討しましょう。
タイヤの保証に関するQ&A
タイヤの保証に関して、ユーザーから寄せられる質問にQ&A形式で回答します。
気になるポイントを解決し、保証をつけるかどうか検討するヒントにしてください。
イタズラでパンクしてしまった!タイヤ保証は適用される?
A.ショップによって判断が異なります
基本的にどのショップのタイヤ保証も、故意のパンクは保証対象外です。
ただ、ユーザーが自分のタイヤをわざわざパンクさせるとは考えにくいもの。故意のパンクが起こりうるのは、イタズラされた場合でしょう。
ではイタズラによってパンクしたタイヤは、保証対象となるのでしょうか。この判断はショップによって異なります。
まず、パンクの状態を確認する必要があります。釘が刺さってパンクした場合も、道路に落ちていた釘を踏んだのか・釘を刺されたのかを確認しなければなりません。
パンク保証に入っているタイヤにトラブルがあった場合は、まずショップに相談しましょう。
イタズラによるパンクで保証を受ける場合は、警察に被害届の提出が必要になる場合もあります。ショップに電話で状態を伝え、対応を仰ぐのが最適です。
タイヤのパンクなら自動車保険で直せるのでは?
A.タイヤのパンクだけなら、自動車保険の補償対象外です
「縁石に乗り上げた」「釘を踏んだ」など、タイヤのパンクだけが起きた場合、自動車保険の補償対象にはならないのが一般的です。
新品のタイヤ購入費もタイヤ交換工賃も、保険金は下りません。
「タイヤは消耗品であるから」というのが、補償対象にならない理由です。
ただし、交通事故によりパンクが起きた場合は、自動車保険を利用できます。
またパンクが起きたときに、自動車保険に付帯するロードサービスで「スペアタイヤへの交換」「レッカー移動」などの利用は可能です。
パンクが起きる頻度は?
A.JAFの救援要請のうち、約17%がタイヤトラブルです
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)がまとめたロードサービス救援件数のうち、17.5%がタイヤ関連のトラブルだったとの調査結果があります。
(※ 参照:「タイヤ関連トラブル、構成比は全体の約2割に!タイヤ貸し出しサービス全国で拡大中」|JAF)
猛暑に見舞われた2023年の夏は、タイヤのバーストも多発しました。例年以上の暑さでタイヤの温度が上昇し、摩擦によるバーストが多発しているとJAFは見ています。
これまでパンクと無縁だった人も、いつタイヤトラブルに見舞われるかわかりません。万一に備えるためにも、タイヤ保証への加入を検討しても良いでしょう。
保証適用するには、パンクした状態でショップに移動しなければならない?
A.スペアタイヤに交換の上、ショップに移動しましょう
パンクしたままのタイヤで走行するのは、危険です。
パンクしたタイヤからは、空気がどんどん抜けています。空気圧が減るとタイヤと地面の接地面積が増え、やがてホイールまで損傷します。
タイヤ保証はタイヤを交換してくれますが、ホイールまでは保証しません。ホイール交換が必要になると高額な出費となってしまいます。
パンクした際は速やかにスペアタイヤに交換し、ショップに持ち込みましょう。
自分でスペアタイヤへの交換が難しい場合は、自動車保険付帯のロードサービスを利用してください。
スタッドレスタイヤの保証がおすすめのタイプ・いらないタイプ
スタッドレスタイヤの保証をおすすめしたいタイプと不要なタイプをまとめました。
タイヤに保証をつけるべきか迷ったときの参考にしてください。
<保証をおすすめしたいタイプ>
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パンクの際、1本だけ新品に交換すると全体の摩耗バランスが崩れます。
タイヤを均等に摩耗させたい人は、パンク時に4本とも交換してもらえる保証があると安心です。
パンクの危険が高いオフロードや、日常的に降雪・凍結がある地域にお住まいの人にも保証をおすすめします。
<保証が不要なタイプ>
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軽微なパンクは、整備工場で修理が可能です。パンクしても修理で済ませたい人には、保証は不要でしょう。
車にあまり乗らない人や、雪がある地域には車で行かないという人も、保証は不要かもしれません。
中古スタッドレスタイヤならアップガレージへ
中古のスタッドレスタイヤは、安全性の確約とパンク保証がそろったショップで購入しましょう。
自分ではチェックしきれないポイントもあるため、専門のスタッフが厳しく審査したタイヤだけを扱うショップが安心です。
アップガレージは、日本最大級の中古カー用品店です。独自の流通ルートで集めたタイヤを、中古タイヤ専門のスタッフが厳選し販売しています。
扱うタイヤメーカーは国内外に及び、あらゆるタイヤが揃っているといっても過言ではありません。
パンク保証は2年間、さらにパンクが1本だけでも4本とも交換します。
中古のスタッドレスタイヤをお探しなら、アップガレージにご相談ください。予算と希望に合うタイヤをお探しします。
まとめ
タイヤ価格の高騰を受け、中古スタッドレスタイヤの市場が活況です。
中古のスタッドレスタイヤを購入する際は、安全性と品質が確認されたものを選ぶようにしましょう。スタッフが厳しくチェックする中古タイヤ専門店での購入がおすすめです。
また万一のパンク・バーストに備え、タイヤ保証に入っておくとさらに安心度が高まります。
タイヤの保証サービスは、ショップがタイヤの品質に自信を持っている証拠でもあります。
「タイヤ保証の有無」を確認すると、ショップの信頼度が測れます。中古タイヤを購入するショップ選びの参考にしてください。
アップガレージは安心して安全に乗っていただける中古タイヤを取り揃え、店頭・ネット通販でご提供します。
まずはお近くの店舗・Webで、お気軽にお問い合わせください。