コラム
ホイール交換完全ガイド|工賃や新しいホイールの選び方を解説
ホイールを交換するタイミングは、デザインの変更や劣化したときなどさまざまな場合があるでしょう。ホイールといっても、デザインや素材、サイズなどさまざまで、交換する工賃なども業者によって異なります。車に詳しく、素材やデザインの違いによるメリット・デメリットを理解している場合は良いですが、どれを選べば良いか分からないという人も多いでしょう。
そこで今回は、ホイール交換のタイミングや交換工賃、交換できる場所やホイールの選び方などのホイール交換の完全ガイドについて解説します。自分に合うホイールを選んで、お得にホイール交換を行いましょう。
ホイール交換はいつするべき?
ホイールは、車のパーツの中でも比較的寿命の長いパーツで、10~20年もつとされていますが、ホイールの交換はいつするべきなのか迷いますよね。ホイールを交換するタイミングは様々あります。
ここでは、ホイールの交換時期について解説していきます。
劣化したとき
ホイールも他のパーツと同様に、年数の経過とともに劣化していきます。ホイールの主素材は金属なので、使用するにつれて曲がりや歪みが生じることがあります。ホイールの変形は、ハンドル操作や走行性能に大きな影響を与えます。また、タイヤのエア漏れの原因となることもあります。ホイールが変形した場合は、早めに交換しましょう。
目で見て分からない変形を起こす場合もあります。その場合は、ホイールバランサーという専用の機器を使用し計測ができます。UPPITでもバランス調整ができますので、お気軽にご依頼くたさい。
損傷したとき
ホイールに亀裂(クラック)や大きな傷ができてしまった場合も交換が必要です。走行中に縁石にぶつけてしまい、少し傷ついただけの場合でも、損傷部分からエア漏れが発生することもあります。
特に、砂利道などの悪路を走行することが多い方は、特に注意しましょう。ホイールに負荷がかかりやすく、クラックが入ったり損傷する可能性が高くなります。日頃からホイールの点検を行い、傷がある場合は早めに交換しましょう。
デザインを変えたいとき
愛車の見た目を変えたいと思った時も、ホイールの交換タイミングです。ホイールのデザインを変更するだけで、愛車の見た目が大きく変化します。ホイールのデザインはメーカーによってさまざまなので、自分の好みのデザインのホイールに交換しましょう。
走行性能を上げたいとき
ホイールの素材は、主に「スチール・アルミニウム・マグネシウム」の金属が使用されています。それぞれ、重量や強度、耐久性や放熱性など特徴に違いがあります。商業車や乗用車のグレードによっては、製造が簡単で大量生産に向くスチールホイールが採用されています。スチールホイールは、重く放熱性が低いことから、性能的には劣ります。
走行性能を向上させたいと思った時は、軽量でデザイン性の高いアルミホイールや軽量かつ剛性の高いマグネシウムホイールに交換するタイミングといえます。
素材など、ホイールの種類についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
【ホイールの種類】素材・構造・デザイン・色・製法から選ぶ際の注意点まで
どんなメーカーがあるの?という方はこちら
ホイールメーカーのおすすめ10選!種類や選び方のポイントを解説
タイヤをサイズアップしたいとき
タイヤをサイズアップ(インチアップ)したいときも、ホイールを交換するタイミングです。インチ数は、タイヤの内径・ホイールの直径を表します。タイヤ内径を大きくして、ホイール直径はそのままだと、タイヤの方が大きく上手く装着できません。
つまり、タイヤのインチ数をサイズアップすると、ホイールのインチ数も同じようにサイズアップしなければならないのです。
ホイール交換でかかる工賃はいくらぐらい?
ホイール交換をする場合は、ホイールだけを新しいものに交換する場合とタイヤとホイールの両方を新しいものに交換するパターンがあります。どちらも同じホイール交換ですが、作業内容に違いがあるため工賃が異なってきます。
ここでは、ホイール交換でかかる工賃について解説します。
ホイールだけ交換する(タイヤを新しいホイールに付け替える)場合
ホイールだけを新しいものに交換し、タイヤは古いものを使用する場合は、今装着しているタイヤをホイールから外し、新しいホイールに外したタイヤを組み付けるという作業になります。つまり、タイヤをホイールから外し、再度組み付ける作業が必要となります。業者にもよりますが、1本あたり税抜き約1,000~3,000円ほどの工賃になるでしょう。
更に詳しいタイヤ組み換えについては、下記の記事を参考にしてください。
タイヤの組み換えとは?交換や脱着との違いや作業内容について
タイヤごと交換する場合の工賃
ホイールを新品に交換するときに、タイヤまで新品に交換するパターンもあります。この場合は、車両に付いているタイヤを外し、新しいホイールとタイヤを組み付けて、車両に取り付けるという作業になります。そのため、業者によって異なりますが、ホイールのみを新しいものに交換する場合より、工賃が少し安くなる場合があります。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
タイヤ脱着とは?タイヤ交換や組み換えとの違い・作業内容について
ホイールを交換できる場所
ホイール交換に対応してくれる業者は、カー用品店やタイヤ専門店、ディーラーやガソリンスタンドなどさまざまです。ただし、中には持ち込み交換を断っている店舗、ホイールサイズなど条件によっては交換できない場合もあるので注意しましょう。事前に確認することをおすすめします。
では、以下にそれぞれの店舗でホイール交換の対応の違いについて解説します
カー用品店はさまざまなホイールに対応可能
サービス料が安いカー用品店は、ホイールの交換工賃も比較的安く設定されている傾向にあります。さまざまなホイールに対応していることが多く、作業に慣れているスタッフが多いので、作業スピードも早いです。
ただし、利用者が集中している時は、交換に時間がかかることもあります。また、予約なしの場合は対応してくれないこともあるので、予約は必須といえるでしょう。
高い技術力のあるスタッフが多いタイヤ専門店
タイヤ専門店は、タイヤの専門的な知識を持つスタッフが多く、専用の器具も揃っているので、他店では取り付けを断られたホイールでも作業ができる場合があります。専門店ならではの高い技術力でホイール交換を行ってくれるので安心です。
ただし、タイヤの販売目的のタイヤ専門店では、持ち込み交換の工賃が、購入時の工賃と比べて割高に設定されていることも多いです。料金は事前に確認するようにしましょう。
ガソリンスタンドでの対応は店によって異なる
ガソリンスタンドは、ホイール交換に対応している店舗もありますが、設備などが不十分なため簡単なホイール交換しか対応していないお店も多数です。
また、スタンドごとにサービスの設定が異なることが多く、料金もまちまちです。しかも、インターネットでは料金を調べられないことも多いので、事前に電話などで問い合わせしておきましょう。
ホイール持ち込み交換ならUPPIT(アップピット)
UPPITでは、専門知識の豊富なスタッフがタイヤの組み換えからホイール交換、他のアフターパーツの取り付けなどを行っています。作業台数も多く、手慣れたスタッフが常駐しているので、安心して任せられます。
では、UPPITにはどんな特徴があるのか見ていきましょう。
その場で買取査定ができます
交換後に不要となったパーツもその場で買取をしてもらえます。パーツの廃棄代もかからず、査定金額が取り付け費用から相殺されるので、通常の料金より安く取り付けが可能です。余計な出費が抑えられ、査定額に応じて他のパーツを購入できるかもしれませんね。
中古タイヤも中古パーツも取り付けられる!
UPPITサービスを展開しているアップガレージは、自動車中古パーツを専門に扱っています。オークションやフリマサイトなどで安く購入した中古パーツも問題なく取り付けが可能です。お気軽にご相談ください。
Webから簡単に予約ができます
持ち込みホイール交換やパーツの取り付けなどは、Webから24時間いつでも簡単に予約できます。取付料金もリーズナブルで、Webサイトで簡単に確認できます。他店で購入したタイヤやパーツを直接取り付け店舗に発送して、当日取り付けしてもらうことも可能です。
豊富な実績を持つベテランスタッフが、ホイール交換だけでなく、カーオーディオやカスタムパーツなどの取付を担当します。
新しいホイールの選び方
新しいホイールを選ぶ時には、素材・構造・デザイン・色・製法などさまざまな違いがある中で自分に合うホイールを選ぶ必要があります。ホイールの種類はたくさんあるのでどれを選べば良いか迷う人も多いでしょう。ここでは、新しいホイールの選び方を紹介します。
下記の記事で、ホイールの種類について詳しく解説しているので参考にしてください。
【ホイールの種類】素材・構造・デザイン・色・製法から選ぶ際の注意点まで
まずはホイールサイズを確認する
まずは、ホイールのサイズを確認しましょう。タイヤも同時に交換する場合は良いですが、タイヤをそのままで新しいホイールに交換する場合、サイズが違っていたら組み付けができません。ホイールのサイズ確認は必ず行いましょう。
インチアップするかを考える
ホイールを選ぶ時に、そのままのサイズで交換するか、それともインチアップやインチダウンをするかを考える必要があります。そのままのサイズであれば、タイヤは再利用できますが、インチアップやインチダウンをする場合は、タイヤも新しく交換する必要があります。
また、インチアップ・インチダウンをする場合は、メリット・デメリットをしっかり理解してから行いましょう。
以下の記事で、インチアップ、インチダウンについてそれぞれ詳しく解説しているので参考にしてください。
素材で選ぶ
ホイールには素材によって特徴があり、素材から選ぶという方法もあります。
ホイールに使用される素材は、主にスチール(鉄)、アルミ、マグネシウム、カーボンの4種類があります。それぞれ紹介します。
・スチール(鉄)は、一般の乗用車に装着されている素材です。安価で大量生産が可能で耐久性があるため、新車の標準ホイールとして採用されています。スチールホイールについては、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
今こそ鉄チン(スチールホイール)がかっこいい?鉄チンの定義やメリット・イケてる加工方法を紹介
・アルミは、デザインや種類が一番多く、手に取りやすい価格のものから高級品までさまざまです。アルミホイールは軽量なものが多く、燃費が気になる人やデザイン重視で選ぶ人に向いています。価格と性能のバランスが取れた素材といえるでしょう。
・マグネシウムは、製造コストが高いため価格は高額になりますが、重量はスチールの4分の1、アルミの3分の2と非常に軽い素材です。強度も高いので、サーキットを走るレーシングカーに装着することが多い素材です。
・カーボンは、4つの素材のうち一番軽量で高額な素材です。剛性も高く、走行性と燃費の大幅な向上が可能です。レーシングカーに装着されていることがほとんどです。
メーカーで選ぶ
ホイールメーカーは数多くあり、メーカーによって特徴や性能が異なります。また、デザイン性も大きく変わるので、自分好みのホイールを履くことで気分も上がることでしょう。しかし、法律や規定、ホイールを選ぶ際のポイントを押えることで失敗が少なくなるでしょう。
以下の記事で、ホイールメーカーについて詳しく解説しているので参考にしてください。
ホイールメーカーのおすすめ10選!種類や選び方のポイントを解説
デザインで選ぶ
ホイールのデザインはさまざまで、同じメーカーのホイールでも好みが分かれるといっても過言ではないです。自分好みのデザインのホイールを装着していると、気分も上がりドライブも楽しくなるでしょう。好きなデザインからホイールを選ぶことは、ホイール選びの王道ともいえるでしょう。
構造で選ぶ
ホイールの構造の違いで見た目が大きく変わるわけではありませんが、性能や価格が変わってきます。ホイールの構造は、1ピース、2ピース、3ピースの3種類があります。
・1ピースは、フリンジから、リム、ディスクまでホイール全体を一体形成したタイプ。継ぎ目がないので強度に優れ、デザインの自由度が高いです。価格はリーズナブルな製品が多いです。
・2ピースは、別々に成形されたリム部とディスク部を溶接やピアスボルトで接合したタイプ。オフセットが細かく設定できる利点があります。
・3ピースは、2ピースのリム部を、さらにインナー側とアウター側に分けた構造を採用しています。各部の設定を最適化でき、より軽量に作ることができます。価格は比較的高めです。
ホイール交換は自分でできる?
ホイール交換は、自分でできます。ここでは、ホイール交換を自分で行う手順、注意点や必要な工具を解説します。
新しいホイールを購入
取り付けしたいホイールを探し、購入します。ネットで見つけたホイールのデザインが気に入って購入したものの、サイズが合わず再購入したという方もいらっしゃるでしょう。ネットや店舗でホイールを購入する時は、サイズに注意が必要です。購入前に自分の車の取扱説明書にて、適合サイズを確認しましょう。店舗で購入する場合は、スタッフに相談して購入すると安心できますね。
取扱説明書に記載されているホイールサイズは、リム径(ホイールの直径)×リム幅(ホイールの幅)ーフランジ形状・ボルト穴数ーP.C.D・オフセットの順になっています。
ホイールサイズの表示例は以下の通りです。
17×6 1/2 J 5 100 41
この場合は、17がリム径(ホイール直径)、6 1/2がリム幅(ホイールの幅)、Jがフランジの形状、5がボルト穴数、100がP.C.D、41がオフセットとなります。
ホイールサイズは、ホイールの種類やメーカーにより表示の場所が異なります。スチールホイールの場合は、ホイール表面に刻印されており、アルミホイールなどは、ホイールのスポーク裏に刻印されています。社外ホイールであれば、ステッカーが貼られている場合もあります。
自分でネットなどでホイールを探す方は、商品説明欄に記載されているサイズと自分の車のサイズが一致しているものを購入しましょう。
工具を準備する
ホイール交換をお店に依頼する場合はなくても問題ありませんが、自分で行うには工具を準備する必要があります。ホイール交換で必要な工具は以下の通りです。
フロアジャッキ ソケット(ホイールナットのサイズはメーカーにより異なります) 十字レンチ トルクレンチ タイヤレバー 軍手 |
軍手は、作業中に手をけがするのを防止したり、手が汚れるのを防ぐ役割があります。
また、社外ホイールによっては、ホイールナットの取り付け部分が純正ホイールより細くなっているものがあります。車載工具のレンチや肉厚のソケットを使用した場合、ホイールを傷つけたり、外せないといったことが起こるので注意しましょう。
お気に入りのホイールを傷つけずに済むようにホイールの購入に合わせて、レンチやソケットを揃えておきましょう。
現在のホイールを取り外す
まずは、現在装着しているタイヤホイールを取り外していきます。
メーカーのウェブサイトや整備マニュアルを確認し、ジャッキアップポイントを確認します。そして、十字レンチを使用し、ホイールのナットを少しだけ緩めます。(ここでの注意点は、完全に外すのではなく少しだけ緩めるということです。)その後、フロアジャッキを使用しジャッキアップポイントで車のタイヤを2~3cm浮かせます。タイヤが浮いたら、手でホイールナットを全て緩め、タイヤホイールを取り外します。
ホイールからタイヤを外す
取り外したタイヤホイールからタイヤを外します。タイヤを外す時は危険なので、必ずタイヤのエアを完全に抜いてから作業を行いましょう。エアが抜けたら、タイヤレバーをタイヤとホイールの隙間に入れ込み、てこの原理を利用して力を入れるとホイールにくっ付いていたタイヤが外れます。これを表裏行った後で、ホイールから完全にタイヤを外すことができます。
新しいホイールにタイヤを組み付ける
タイヤを外し終えたら、新しいホイールにタイヤを組み付けます。ここでの注意点は、タイヤにINSIDE・OUTSIDEと表記されているものは、その通りにタイヤを組み付ける必要があります。タイヤを組み付ける時は、ビートクリームという潤滑クリームをタイヤのリムに塗布します。タイヤを下に置き、ホイールの表面を上にし、タイヤレバーを使ってタイヤの中にホイールを入れます。タイヤエア調整を行い組み付け完了です。
新しいホイールを取り付ける
新しいタイヤホイールを車に取り付けていきます。ホイールの穴とハブボルトの位置を合わせたらソケットにナットを入れ、手で差し込みナットを回します。手で最後まで締めたら、十字レンチでさらにギュッと締めます。その後、ジャッキを下ろしタイヤを接地させます。タイヤが接地したら、トルクレンチを使用し規定トルクでナットを締め付けます。締め付けトルクは、車種により異なるので、取扱説明書などで確認しましょう。
また、社外ホイールに交換する時は、純正のホイールナットが使用できないものが多いので、ホイールを購入する時に同時に購入しておきましょう。
メーカーによりナットの種類やネジのピッチ数が異なるので、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
ホイールナットの種類が知りたい!自分のホイールに合ったナットはこう選ぶ
まとめ
今回は、ホイール交換タイミングや交換工賃、ホイール交換ができる場所や新しいホイールの選び方、ホイール交換を自分でする方法などについて解説しました。ホイールを交換するタイミングは人それぞれですが、ドレスアップや性能アップ目的で交換する場合が多いでしょう。そのため、ホイールの選び方を紹介していますので、ぜひ参考にしてお気に入りのホイールを手に入れてください。
また、ホイール交換工賃は業者によって異なります。自分でもホイール交換はできますが、取り付けを失敗すると事故に繋がる可能性もあるため、安心して任せられるプロに依頼しましょう。