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ラリーアートとは?特徴や設定車種・カスタマイズパーツを紹介

車好きな方であれば耳にしたことはあるであろう「ラリーアート」。以前は、人気もあり名高いものでしたが、現在は、表立った活躍をしていません。そのため、車好きではあるが、ラリーアートを知らないという方も多くいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、ラリーアートの歴史や特徴、ラリーアートの設定車種などについて解説します。ラリーアートに興味がある方はもちろん、これからカスタマイズする方もラリーアートについて深く知り、愛車をお気に入りのパーツでカスタマイズしましょう。

ラリーアートとは?

ラリーアートとは、世界ラリー選手権やダカールラリーのような過酷な状況下で行うレースで、走りの技術を鍛え上げた三菱自動車のヘリテージブランドです。つまり、三菱自動車が伝統として残していくブランドとして位置付けているブランドなのです。

ラリーアートは、1981年の世界ラリー選手権(WRC)参戦時のチーム名「チームラリーアート」に始まります。その後、1984年4月に三菱自動車が100%出資したモータースポーツ事業専門会社として「株式会社ラリーアート」が設立されました。三菱ワークスのソフトウェア、スポーツキットを販売する会社としてスタートしたのがラリーアートの始まりです。

1985年にパジェロが日本車初のダカールラリー総合優勝を成し遂げた時にも、ラリーアートのロゴは車体側方後部に掲げられていました。
その後も、三菱自動車はラリーを中心としたモータースポーツに参戦した経験や鍛えられた高い技術力を活かし、運転していて楽しい市販車を製造していました。一時は、レースで証明された技術力の高さから、トヨタ・日産に次ぐ国内販売シェア3位となりました。

その後は、さまざまな不祥事などで会社の存続の危機となりましたが、ダイムラーからの出資や日産・ルノーアライアンスに参加するなどして乗り越えました。しかし、モータースポーツから撤退するなど、三菱自動車としてのDNAが希薄になっていきました。
そして、2022年3月に長らく息を潜めていたラリーアートが復活宣言をしたことで、かつての三菱自動車らしさのDNAを次第に取り戻していくでしょう。

ラリーアートが復活!

2021年5月にラリーアートの復活宣言の後、11月にラリーアート復活の第一弾となるピックアップトラックの「トライトン」、ミッドサイズSUVの「パジェロスポーツ」の特別仕様車がタイで発表されました。エクステリアは、かつてのラリーアートを彷彿とさせる大きなサイドデカールや赤地にラリーアートのロゴが入ったマッドフラップが装着されていました。

その翌月の2021年12月に「東京オートサロン2022」でラリーアートコンセプトカーが世界初公開されました。フロントグリルや22インチホイールにはラリーアートのロゴの中心部にある10本線があしらわれており、存在感をアピールしています。このコンセプトカーは、「内燃機関車によるラリーカー」という今までのラリーアートの世界を、PHEVやEVなどの電気自動車やオンボードに広げていこうという、今後を見据えた一台となっていました。

既存の自動車にスポーティーなエアロパーツやアクセサリーを提供するのみでなく、ラリーアートの名に相応しい新しい車を作っていく可能性を示唆しているコンセプトカーには、三菱自動車の復活の兆しとなっているでしょう。

3月17日には、国内でもラリーアートブランドが正式に復活し、クロスオーバーSUV「アウトランダー」「エクリプスクロス」、コンパクトSUV「RVR」、オールラウンドミニバン「デリカD:5」向けのアクセサリーが販売開始となりました。

また、「チーム三菱ラリーアート」が2022年8月に開催されたアジアクロスカントリーラリーにトライトンで参戦しています。ラリーアートは、アクセサリーの販売のみでなく、レースに再び参戦しており、ラリーアートはしっかりと復活を遂げています。

ラリーアートの設定車種を紹介

ラリーアートが復活しましたが、どんな車種の設定があるのか気になりますよね。
ここでは、ラリーアートの設定車種について解説します。

エクリプスクロス

エクリプスクロスは、ラリーアートの設定がされています。エクリプスクロスは、高い機動性と優れた走行性能を兼ね備えていることが特徴です。ボディ剛性を高めたり、前後重量配分を最適化することで、優れたハンドリングや走行安定性能を実現しています。また、サスペンションの改良により、舗装路面はもちろん、荒れた路面でも快適な乗り心地を確保しています。
ラリーアートアクセサリーは、フロントアンダーガーニッシュ・サイドエクステンション・リアアンダーガーニッシュの3点セットの「RALLIARTスタイリングパッケージ」があります。その他にも、「マッドフラップ」、「サイドデカール」、「テールゲートスポイラー」、「フロアマット」をラインナップしています。

RVR

RVRは、取り回しがしやすいコンパクトなボディや、路面状況に合わせた最適な操縦安定性と高い走破性を実現する電子制御4WDシステムを搭載しているのが特徴です。
RVRのラリーアートアクセサリーは、フロントスキッドプレート・リアスキッドプレートの2点をセットにした「RALLIARTスキッドパッケージ」があります。その他にも、「マッドフラップ」、「サイドデカール」、「大型テールゲートスポイラー」、「フロアマット」をラインナップしています。

アウトランダー

アウトランダーは、ガソリンとPHEVが用意されていますが、PHEVの方が人気があります。前後輪をそれぞれ小型・軽量な高出力モーターで駆動することで、レスポンスが良く力強い加速が魅力です。更に、駆動用バッテリー及びガソリンタンクの大容量化により、航続距離も長くなりました。新設計のサスペンションや軽量化部材の採用により、コーナリング時の安定性・直進安定性が増しただけでなく、乗り心地や静粛性も向上しています。

アウトランダーのラリーアートアクセサリーは、フロントスキッドガーニッシュ・サイドアンダーガーニッシュ・リアバンパーガーニッシュの3点をセットにした「RALLIARTガーニッシュパッケージ」があります。他にも、「マッドフラップ」、「サイドデカール」、「テールゲートスポイラー」、「フロアマット」がラインナップされています。

デリカD:5

デリカD:5は、アウトドアでの機動力・走破性の高さを実現するために、4WD性能やボディ形状にこだわりを持って作られています。滑りやすい路面で力を発揮するスタビリティコントロールシステム、雪道などのスリップしやすい路面でもスリップ低減やスムーズな加速を可能とするトラクションコントロールシステムなどの搭載により優れた走行安定性を実現しています。また、乗員や積載量によって制動力を安全にコントロールできるABSのとうさいなど、安全装置が充実しています。他にも、エンジンの改良により、力強さやレスポンスが向上し、滑らかで上質なエンジンに仕上がっています。

デリカD:5(アーバンギアを除く)のラリーアートアクセサリーは、フォグランプガーニッシュ・ブラックアウトフロントアンダーガーニッシュ・ブラックアウトリアアンダーガーニッシュの3点セット「RALLIARTガーニッシュパッケージ」があります。他にも、「マッドフラップ」、「サイドデカール」、「テールゲートスポイラー」、「ドアミラーカバー」、「フロアマット」などをラインアップしています。

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まとめ

今回は、ラリーアートの歴史や設定車種、カスタムパーツなどについて解説しました。ラリーアートは以前、WRCなどのレースで大活躍しており、三菱自動車といえばラリーアートと言われるぐらい人気がありました。レースでも、良い成績を収めていましたが、さまざまな問題から、ラリーアートは長い間、表舞台から姿を消していました。

しかし、昨今、ラリーアートが復活を遂げました。ラリーアート好きの方は、待ちに待った復活という方も多いでしょう。カスタムパーツ設定のある車種は限られますが、どれも洗練されたデザインをしており、引き締まったスポーティーな見た目に変わります。ラリーアートに興味がある方やラリーアート好きの方は、復活したラリーアートアクセサリーでお気に入りのカスタムをしてみてください。

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